当記事の目次
ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)って何?

ASPとは、アフィリエイトの広告代理店と考えるとわかりやすいと思います。ASPはそれぞれWEBサービスを持っていてアフィリエイターと広告主の綱渡り的な存在です。アフィリエイターは、一つのサービスに登録するだけで様々な広告主と提携をしてアフィリエイト広告の掲載を行える仕組みになっています。
広告主からすると広告運用の一部をASPに任せることで業務の効率化を行えます。広告運用に関する様々なノウハウを持つASPとやり取りをするだけで自社の商品やサービスを効率的に販売することができるというわけです。
- A8.net(ファンコミュニケーションズ)
- アクセストレード(インタースペース)
- レントラックス(レントラックス)
- リンクシェア(楽天グループ)
- Valuecommerce(Yahoo!グループ)
- Amazon.co.jp
- 楽天市場
ASPで働く人の主な仕事内容まとめ
アフィリエイターの新規開拓と既存営業
メイン業務の一つがアフィリエイターの新規開拓と既存営業です。新規開拓についてはアフィリエイトサイトを作っている方ならわかりやすいと思います。「この広告を掲載していただけないでしょうか。」とメールが来ることもありますよね。すでにASPに登録している場合だと直接電話が掛かってくることもあります。
とにかく手当たり次第にサイト運営者に連絡をして自社のASPに登録してもらうことが目的です。ASPで働く人も営業成績が求められます。その成績の一つがアフィリエイターが生み出す粗利です。つまり、広告主から1件獲得当たり5,000円を広告費としてもらったとすると、アフィリエイターに下ろすのは3,000円~4,000円ぐらいです。つまりその差額の1,000円が粗利となりますね。この粗利をASP担当の成績となります。給与査定などに影響を与えます。
既存営業はすでにASPに登録していて担当になっているアフィリエイターの方への提案です。新しく契約をした広告主がいるのであればアフィリエイターにこのような案件もありますよーと提案します。広告主もアフィリエイターも収益化ができるのでWin-Winの関係ですね。基本的にASPの営業は他の商材に比べて営業しやすいと思います。広告主にとっては成果報酬なので広告費が無駄にならずに済みますし、アフィリエイターにとっても導入に掛かるコストはありません。
広告主の新規開拓と既存営業
もう一つの業務が広告主の新規開拓と既存営業です。まず広告主の数を増やすことでASPに登録してくれるアフィリエイターが増えてくれます。特に独占案件であれば有利ですね。つまり、他のASPが営業ができていない分野や広告主にアフィリエイト広告を提案します。成果報酬が基本となりますので、営業はしやすいですね。すでに実績のあるジャンルであれば提案もしやすくなります。実際に提案をするまでに、電話営業でアフィリエイト広告に興味はないかのヒアリングを行います。場合によっては資料を送付することもあります。
既存営業は、広告主に毎月の成果を報告します。毎月獲得件数の目標を設定してその目標件数を獲得するためにASP担当は日々考えて提案することになります。場合によっては固定費を出してインターネット上で露出を増やすことを提案します。また、とにかく件数を増やすことが求めがちな広告主の方であれば特別単価を出してPPC出稿をメインにしているアフィリエイターの方を囲うこともあります。
イベントの企画と実施
最近はイベントを実施するASPが増えてきました。アフィリエイターのためのセミナーは毎日のように行われています。また、広告主とアフィリエイターが直接会える機会を作っているASP(A8など)もあります。
意外と柔軟に企画・実施を行えますので、楽しみながら行えると思います。広告主にもアフィリエイターの方にも喜ばれることが多くやりがいもありますね。セミナーであれば事前の準備で全てが決まると言っても過言ではないですね。
ASP業界のあれこれ【2019年】
将来性
将来性はやや曇りかなと感じています。AppleのITP2.0、Googleのアルゴリズム変動(健康アップデート)などアフィリエイト業界には厳しい流れとなっています。A8などASPの収益は軒並み落ち込んでいますね。株価も全盛期に比べて落ち込みが激しいです。
ただ、ネット広告自体は市場規模が伸びています。特にネイティブアドの将来性は高いですね。ASP自体がその方面にも動いていくことが必要かもしれません。現状のようにアフィリエイト広告だけがメインでは厳しいでしょう。
ワークライフバランス
基本的にどのASPでもワークライフバランスはないと考えて良いでしょう。特に新卒で入社した方であれば帰りにくい雰囲気があります。仕事が9割という生活を覚悟しなければいけません。中には終電まで働いている社員もいますよ。
- 09:00 出社
- 09:10 朝礼
- 09:30 メールチェック
- 10:00 アフィリエイターの新規開拓
- 11:00 社内会議(市場の動きなど)
- 12:00 ランチ
- 13:00 広告主提案書確認
- 13:30 広告主営業(外出)
- 17:00 社内会議(広告主関連)
- 18:00 既存アフィリエイターへの提案
- 22:00 メールチェック、日報作成など
- 23:00 帰宅
給与
給与は平均から平均よりやや上というところですね。ただし、ASPによって大きく異なります。年俸制を採用している企業もあります。初任給はやや高めに設定されていますが、これは新卒の社員を少しでも多く確保するためでしょう。
新卒であれば比較的年齢とともに上がりやすいです。中途採用ならこれまでの実績をアピールして少しでも高い給与を勝ち取りましょう。入社後はよほどのことがない限り給与を上げにくいです。アフィリエイト業界が活気に満ちていた頃は勝手に上昇していましたが、今はそんなことはありません。
働いている人(美人多いよ!!)
働いている人はとにかく若いです。20代の若い子たちが活躍しています。キレイな女性が多く華やかな印象です。頭髪や服装も自由なことが多く働きやすいでしょう。逆に30代、40代になってからも働き続けるのはやりにくさを感じると思います。
同じ部署や部署を横断した飲み会を行うこともあり交流しやすいです。新卒の採用に力を入れているところと中途の採用に力を入れているところと二極化しています。中小企業は後者のケースが多いように思います。そのような企業では平均年齢が30歳前後となりますね。
ASPで働きたいと考えている方へ
キャリアプラン
ASPで働くのであればキャリアプランをしっかりと考えておくと良いと思います。正直やるべき仕事はある程度決まっていて一定期間働くと新しい経験をすることが難しくなります。理想的なキャリアプランとしては下記のようなものが挙げられます。
まずは、ASPで法人/個人営業の経験を積みましょう。営業はどのような業界でも役に立つので目標を立ててコツコツと結果を出します。その後、課長や部長などになってマネジメント経験を積めると良いですね。基本的にはここまでがASPでやるべきことです。ここからは下記のようなプランが考えられます。意外とキャリアプランを立てやすいのでASP働き先としておすすめです。
- ASP新規事業の提案を行い業務に携わる
- 上流の広告代理店に転職する
- 事業会社に転職する
- 独立する
副業Okな環境を活かす
ほとんどのASPが副業OKとなっています。アフィリエイトをすることができるというわけです。実際に稼いでいるアフィリエイターを話す機会も多く実際にアフィリエイトをしやすい環境だと言えます。
副業でアフィリエイトをしていると様々なメリットがあります。まずは個人事業として始めるとビジネス思考が自然と身につきます。また、転職の際のアピールにもなります。時間を作るのがなかなか難しいと思いますが、できればこの環境を活用したいですね。
当記事のまとめ
ASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)への就職あるいは転職を考えている方向けの内容をまとめました。ASPの業務は広告主及びアフィリエイターの新規開拓と既存営業です。実績をしっかりと作ってキャリアを考えていくことをおすすめします。
比較的転職しやすい業種なので就職先としておすすめです。事業会社、上流の広告代理店に転職したり、独立したりと色々な人がいておもしろということでした。ぜひ検討してみてくださいね。
それでは今日はここで終わります(^^)/~~~