当記事の目次
SSLの概要
SSL(Secure Sockets Layer)とは、より安全なWEB体験を可能にするセキュリティ保護システムのことです。アドレスバーを見れば該当のサイトがSSL保護通信の対象かそうではないかがわかります。当ブログのように「保護された通信」と表示されていればそのブログはSSL化が行われていると考えて良いでしょう。特徴として「http://」ではなく「https://」となっていることです。
Googleが強く推奨
上記は私の保有する他のサイトのSearch Consoleに来たメールです。英語表記となっていますが、内容は2018年7月からhttpページについては「保護されていません」という表記がされるということが書かれています。だからできるだけ早くhttps通信に移行してくださいねーということですね。Googleがここまで言うのであれば今後の主流になることは間違いないでしょう。
手間と変動リスクがある
サイトのSSL化には手間が掛かることと一時的に変動してしまうリスクがあることを理解しておきましょう。大手サイト「価格.com」では2019年1月4日時点でまだSSLされていませんが、これは手間や変動リスクを考慮しているのだと思います。この規模になるとかなりの工数が掛かるでしょう。SSL化の手間については次の項目を参考にしてくださいね。
変動リスクについては、SSL化によって順位が下がるという報告が多々ありました。ただ、今はそのリスクはほとんどないと考えられます。Googleが推奨していることを実施したのにもかかわらず順位が下がってしまうのはナンセンスですよね。
サイトSSL化の流れをまとめました!
上記の要因を考えた結果今のタイミングで当ブログのSSL化を実施することを決めました。いずれ必ずしないといけなくなると思います。もちろんリスクがあることはわかっていますが、事前にしっかりと準備を行えばある程度リスクを軽減することができると思います。それでは順番に解説します。
画像ファイルを相対パスに変更する
画像ファイルを絶対パスにしている方は、相対パスに変更しておくとスムーズに変更することができるでしょう。絶対パスとは「http://utausaboten.com/wp-content/uploads/2018/07/securitywarning.png」のことで、相対パスとは「/wp-content/uploads/2018/07/securitywarning.png」のことです。こうすればhttps:にしてもパスを変更する手間がかかりません。
SSL化を実施する
画像ファイルを相対パスに変更したらいよいよSSL化を実施します。対応しているサーバーであれば、サーバーの管理画面から非常に簡単にSSL化が行えます。ここは特に難しい作業はありません。
wordpressの設定を変更する
Wordpressの管理画面から「設定」→「一般」からURLの変更を行いましょう。https://に変更するだけでオッケーです。
.htacessを変更する
RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} !on
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
.htaccessファイルに上記の文言を追記しましょう。http://にアクセスをすれば、自動的にhttps://に転送される記述です。
記事内のURLを変更する
次に記事内に記載している内部リンクをhttps://に変更します。記事数が多いと大変なので、徐々に実施していくと良いですね。上記.htaccessの記述のおかげでリダイレクトされているので、ユーザーがアクセスできないとかの問題が発生することはありませんので、多少時間を掛けても問題ありません。
Googleの各種ツールの管理情報を変更する
最後に、Google AnalyticsのURL変更及びSearch Conoleの新規追加を行いましょう。Analyticsについては編集から行えますが、Search Consoleは新たに登録する必要があります。これで全ての作業が完了となります。
heteml新サーバーへの移設方法まとめ
通常サーバーが無料SSLに対応していればすぐにSSL化を行うことができます。ただし、私が使用していたのは無料SSLに対応していない旧サーバーでした。年間20,000円ほど支払えばすぐにSSL化ができますが、金額が大きいので無料SSLに対応しているheteml新サーバーへの移設を実施しました。その流れについて解説します。
「新サーバー移設」をクリックする

hetemlの管理画面に朗吟をして、新サーバー移設をクリックします。移設をクリックすると30日以内に全ての作業を完了する必要があります。
移設方法を確認して、移設開始をクリックする

非常に長い説明が記述されますが、全てを理解する必要はありません。私自身あまりわかっていない箇所がありました。それでも問題なく実施できましたので安心してください。
旧サーバーからファイルのダウンロード/新サーバーへのアップロードをする
旧サーバーにアップされているファイルを全てダウンロードしましょう。FTPクライアントソフトウェアである「ffftp」のようなツールを使用しましょう。利用にはFTPアカウント情報が必要です。全て管理画面から取得することが可能です。ダウンロードしたファイルを全て新しいサーバーにアップロードします。新サーバーへのアクセスは旧サーバーと同じFTPアカウントを使用します。
hostsファイルを書き換えてサイトを確認する
hostファイルを書き換えてあなたのパソコンでだけ新サーバーにアクセスできるように設定します。ファイルの場所は「C:\WINDOWS\system32\drivers\etc\hosts」です。このファイルを管理者権限で開いてロードパランサーIPアドレス及びサイト情報を入力します。
ロードパランサーIPアドレスはhetemlのコントロールパネルのアカウント情報から確認できます。ファイル下部に「123.456.789 utausaboten.com」などと記入して保存します。これで新サーバーにアクセスをすることができますので、きちんと表示されているのか確認しましょう。
「移設を完了する」をクリックする
ちゃんとサイトが表示されていれば移設完了手続きを行います。これで新サーバーへの移設作業が完了となります。
当記事のまとめ
当記事では、サイトのSSL化の方法について詳しく解説しました。今後SSL化は避けられないと考えています。タイミングが合えば早い段階で行うことが好ましいでしょう。
保有している全てのサイトにてSSL化を行いました。やるメリットがあるというわけではありませんが、やらないデメリットの方が大きいと考えています。ぜひ皆さんも考えてみてくださいね。